仏壇


仏壇とはなにか?日本の家においては昔は必ずと言っていいほどあるものだった。ではこの仏壇とはなにか?

仏壇とは

西洋では日曜日に教会へ行ってお祈りをする。日本ではしない。だからといって信仰心がないわけではない。
つまり日本ではお寺参りをするかわりに、仏壇に手を合わせるのである。これは東南アジアの仏教国でも同じであり、毎日香華を手向けている。

仏壇の始まり

仏壇は元々は自分の信ずる仏を祀っていたものであったのだが、天武天皇が「各家に仏舎を設けて仏・経文を祀り、三宝を供養せよ」と詔勅を発布して以来、貴族は持仏堂を建て、一般民衆は念持仏を持ち歩いたのが始まりである。
これがいつしか貴族は持仏堂を家の中に取り入れ、さらにそれが時代が下がるにつれ一般民衆にまで浸透し、仏壇として居間の一隅に置かれる様になった。

仏壇の祀り方

仏壇自体には決まった型はないが、中は次の道具を必要とする。
一、本尊仏本来は立像、または座像の仏像を安置する。宗派によっては掛け軸か名号の掛け軸を中心に据える場合もある。
二、位牌亡くなった人の人格を象徴するもので、塗り位牌を使う。白木の位牌は元は「野位牌」と呼ばれ野辺送りに使われていたもので、葬儀から四十九日まで使われる。
三、茶台茶湯(ちゃとう)または浄水を供えるもの
四、仏飯器(ぶっぱんき)ご飯を供えるもの
五、高坏(たかつき)供物を供えるもの
六、常花(じょうか)金属製の造花
七、香炉香をたくもの
八、花瓶・燭台生花とロウソク立て
九、前香炉線香立て
十、線香差し線香をいれておく物
十一、過去帳故人の戒名や来歴を書いたもの
十二、木魚・鈴(りん)・桴(ばい)桴とは木魚を叩く棒のこと
十三、日曜勤行式(ごんぎょうしき)その宗派にあったお経の書いてある本
十四、数珠その宗派にあったものを用意すること

仏壇には毎朝、茶湯や浄水を供え生花は枯らさないようにし、命日だけでなく毎日勤行(おつとめ)をすることが大切である。また、このときは声を出してするのが望ましい。
季節の初物や頂戴物はまず仏前に供えてからいただくようにする。
仏飯はご飯を炊いた時にまず供える。

仏壇として・・・

仏壇は仏を祀る場所であり、また、本堂の代わりでもある。
家は仏教徒だが亡くなった人がいないから仏壇はいらない、この考えは間違いである。
亡くなった人の位牌を祀るのであれば『位牌檀』でよいのであるのだから・・・。
仏教徒はまずは仏を祀るために仏壇を用意するべきなのである。そして、必ずいる先祖を敬うのである。
先祖がいたから自分がいるのであり、そのことを忘れずに先祖を供養する。
お寺へお墓へ毎日のようにはお参りできないから、家の仏壇で代わりに供養をする。だからといってお墓へもお寺へもお参りしなくていいのではない。
先祖への感謝の気持ちを忘れずに・・・
仏教徒として仏を信心することを忘れずに・・・


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