御霊膳


朝、自分が食べる前にお供えする仏様の食事である。膳を使ってお供えをするのは盆や祥月命日が多くなってきている。
実際は毎日お供えするものであるが、近年はご飯だけになっている。
この御霊膳、はっきり言ってややこしく作られている。昔の人は何を考えて作ったんだろうと、私自身思う。
もうちょっとわかりやすければいいのにね。以下に少し説明を書いてみました。参考にしてください。

基本事項

膳自体、説明をするまでもなく購入するときにセットになっているはずです。

椀類の名称と供える位置及び供える物


番号名称供え物
飯椀ご飯
汁椀味噌汁・吸い物
壺(壺皿)なます・酢の物
平(平皿)煮物
高杯(こしだか)和え物・漬け物

椀類の配置には様々な説がありますが、一般的には上図のように配置します。
平と壺を逆に置く説もあります。
また、法要中は蓋を取るのを忘れないでください。
ご飯は山盛りに形よく盛ること。
膳は紋がついていれば紋が見えるようにお供えします。三方の場合は穴のあいていない方を奥にします。


椀類の形状

それぞれの椀類には形が似ている物があり、ものすごく区別が付きにくい物があります。
『高杯』を除いてすべてに蓋がついています。
『飯椀』と『汁椀』の蓋は椀の中に入る大きさで、小さい方が『飯椀』、大きい方が『汁椀』となっており、
椀と蓋の大きさが大小逆になっています。
『平皿』と『壺』は器の口径より蓋の方が大きく、かぶさるように作られています。
大きい方が『平皿』、小さい方が『壺』の蓋です。
以下に写真を載せていますので参考にしてください。(蓋の写真はありません)

飯椀 汁椀
高杯


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